以前までCline × OpenAI APIを使っていたのですが、先日Cursor Basic × OpenAI APIに乗り換えて少し使ってみたので、使用感の違い等を解説できればと思います。
結論
私自身の結論としてはCursor Basic × OpenAI APIをおすすめします。
その理由を説明します。
使い勝手
まず使い勝手ですが、Cursorが圧倒的に優れています。
Clineはインターフェースとして基本的にチャットしか提供しません。
一方のCursorは特に設定をしなくても補完とチャットの両方が利用可能です。
すなわち、Clineがこっちからコミュニケーションを取りに行かないと何も助けてくれないのに対し、Cursorはコードを書いていたら向こうから勝手にコミュニケーションを取りに来てくれます。
この結果、Cursorのほうが圧倒的にAIとコミュニケーションを取る頻度が増え、また「これAIに聞こうかな?」という判断をする必要がなくなるので脳のリソース効率が非常に高いという印象です。
コスト
Cursor Basicを使うのであればClineもCursorもAPIコストのみの従量課金であるため、コストとしては同じです。
一方、Cursor Basicではエージェント機能等、一部使えない機能があるのでこれらの機能を使いたいのならばCursorの方が高く付く可能性が高いです。
正直個人でも業務と同程度にバリバリコードを書く人でない限りはOpenAI APIを使った従量課金がコスパ的には最適なのかなと思います。
その意味でいってもCursor BasicとOpenAI APIの組み合わせが今のところは安定の選択肢かと思います。
ただし、CursorはDeepSeekに対応していないので、さらに安くDeepSeekで済ませたいのであればClineを使うという選択肢もありかと思います。
移行のしやすさ
もともとVSCodeを使っていた方にとって、Clineは拡張機能をインストールするだけで使い始められるのに対し、Cursorはインストールして移行する必要があるので多少手間がかかります。
ただ、御存知の通りCursorはVSCodeをフォークして作られており、設定によってはVSCodeとほとんど同じ操作性にすることも可能です。
また、VSCodeからの移行に関してもCursorを最初に起動したタイミングで自動移行を行うことが可能です。
なので、普通にやればVSCodeからCursorへの移行は30分もあれば可能で、これを理由にClineを使うべきとはあまり思えないのが実情です。
ClineからCursorに移行する際の注意
ClineからCursorに移行する際一点注意事項があります。
というのも、Clineが入ったVSCodeを開いたままCursorを使おうとするとCursorのChatが動かなくなることがあるようです。
現象としてはCursorのChatを打ってsendを押してもgeneratingのまま一向に回答が返ってこなくなります。
これを解決する方法としては、ClineをuninstallしてVSCodeを閉じることです。
これによってCursorのチャットが正常に動くようになります。(ただし、他の要因も考えられるため要因の一つくらいに捉えておいてもらえれば)
まとめ
今回はClineからCursorに移行したのでその所感について書き残しました。
特にCursorのBasicプランでもOpenAI APIを使えばかなり多くの機能を従量課金で使えるということについては調べてみるまで自分も知らなかったので、これを知ればCursorへの移行意欲も高まるのかなと思いました。
参考にしてもらえると幸いです。